ブライソン・デシャンボーまとめ【プロフィール/賞金/飛距離】

PGAツアー

【投稿日:2021/3/21、更新日:2021/5/2】

こんばんは。

PGAツアーで今最も注目の選手、ブライソン・デシャンボーを紹介します。

以前からトップ選手の一人でしたが、コロナ禍でのツアー休止中に、肉体改造をして飛距離を大きく伸ばしたことによって、さらに有名な選手になりました。

PGAツアーにおける2020年のドライビングディスタンス部門で1位となるなど、いま最も飛距離を出せる選手となっており、飛距離を生かした独自のマネジメントで難関コースに挑んでいます。

飛距離の秘訣になっている肉体改造の内容や成果についてを特に知りたい方は、「肉体改造」の章を参照してください。

この記事では、デシャンボー選手のプロフィールや過去成績なども含めて紹介していきます。

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プロフィール

  • ブライソン・デシャンボー
  • 30歳(1993年9月16日生)
  • カリフォルニア州クローヴィス出身(Clovis, CA)
  • 南メソジスト大学卒(Southern Methodist University)
  • プロ転向2016年
  • 身長185cm、体重107kg
  • キャリアベスト62(2021 シュライナーズホスピタルDAY1、2019 3MオープンDAY2)


出典;GDO

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成績まとめ

通算成績

  • 生涯獲得賞金$23,934,908(約26億円)
  • 通算PGAツアー8勝、メジャー1勝
  • 2015年に全米アマ、NCAA全米学生のタイトルを獲得し、2016年プロ転向
  • 2017年に初優勝、初シード権を獲得
  • 2018年シーズンに、メモリアルトーナメント、プレーオフ2戦というビックマッチで3勝を挙げる
  • コロナ禍によるツアー中断明けで全米オープンを優勝し、メジャー初制覇
  • 全米オープン、全米アマ、NCAA全米学生の全米3冠は、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズに次ぐ史上3人目の快挙
優勝実績

PGAツアー(通算8勝)

  • 2017;ジョンディアクラシック@TPCディアラン
  • 2018;ザ・メモリアルトーナメント@ミュアフィールドビレッジGC
  • 2018;ザ・ノーザントラスト@ザ・リッジウッドCC
  • 2018;デルテクノロジーズ選手権@TPCボストン
  • 2018;シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン@TPCサマリン
  • 2020;ロケットモーゲージ・クラシック@デトロイトGC
  • 2020;全米オープン@ウィングドフットGC
  • 2021;アーノルドパーマー招待@ベイヒルクラブ&ロッジ

欧州ツアー(通算1勝)

  • 2019;オメガドバイデザートクラシック@エミレーツGC
メジャー最高成績
  • マスターズ(Masters Tournament);21位タイ(2016)
  • 全米オープン(U.S.OPEN Championship);優勝(2020)
  • 全英オープン(The OPEN);51位タイ(2018)
  • 全米プロゴルフ選手権(PGA Championship);4位タイ(2020)


出典;GDO

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年間パフォーマンス

ストロークゲインド

PGAツアーにおいては、選手のパフォーマンスを示すデータ「ストロークゲインド」は欠かせません。
各種ショットやパターのスコアへの影響度がデータでわかります。
スコア基準のデータなので、良いスコアを出せる(=上位に入れる)実力を示しているのが特徴です。

詳しくは用語解説を参照してください。
>>【簡単!用語解説】ストローク・ゲインド(SG)とは?

  • 2020年にオフザティーが1位を記録し、ティーショットがスコアに大きく貢献している
  • パッティングもツアー10位でトップクラスの実力
  • アラウンドザグリーンが他のデータに比べると低調でアプローチに課題ありか
  • 2021年は全てが上位になっており、穴のないプレイヤーとなっている
スタンダードスタッツ

  • 2020年にドライビングディスタンスが1位を記録。この322.1ヤードはツアー史上最高記録
  • ドライビングディスタンスは2021年も1位を継続中
  • フェアウェイキープの数字は悪化している
  • 2020年はサンドセーブ率が高い数字を記録しツアー4位(バンカーも得意!?)


出典;GDO

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ゴルフサイエンティスト

ワンレングスアイアン

アイアンは番手によってシャフトの長さが異なるのが一般的ですが、デシャンボーは同じ長さがベストという考え方で、シャフト長さを7番アイアン相当の37.5インチに統一しています。
これは反復性を高めて、同じ感覚、同じタイミングで打つことができるようにという考えのようです。

この考え方は、アマチュアゴルファーにも適しているように思います。
練習量が多くとれないと、練習できる番手もそんな多くないので、特定の番手で繰り返し練習されている方も多いのではないでしょうか。

ちなみに私の場合は、アイアンは7番ばかりです。

7番で練習するのは、ラウンドでよく使うし、距離的にも大きく曲げたくないクラブであることが理由です。
また、練習においては、失敗が球の軌道に反映されやすいので、正しいスイングを固めるためにも有効と考えています。

ただし、7番で練習していると、5番や6番アイアンがシャフトが長く感じるし、難しいイメージになってしまいます。。

こういったことを踏まえると、ワンレングスにして同じ感覚にすることのメリットはありそうです。
ミスヒットが減りそうですし、一度使ってみたいですね。

>>ワンレングスアイアン(コブラ)

アームロック式パター


出典;GDO

パッティングもアームロック式パッティングで独特のスタイルとなっています。

どうやら2017年の不調から立て直しを図るために、このスタイルを始めたようです。
2017年はストロークゲインド・パッティングが145位と、ツアーシードが125位であることを考えると、かなり下位であったことがわかります。

結果からいえば、アームロック式にすることによって、2018年は32位、そして2020年は10位と成績が大きく改善されており、今やツアー屈指のパターの名手となっています。

当時、インパクト時のフェースアングルが不安定であったことが不調の原因であることがわかり、アームロック式にすることでこの欠点が改善されたようです。
アームロック式の場合には、動く箇所が少ない分、データ分析上も有利なようで、それもデシャンボーにはマッチしたのかもしれません。

データ主義であるため、スタイルを変更するときにも過去使っていたパターも含めてあらゆるパターを使ってデータ比較をして、アームロック式が有効であることを確認したようです。

まさに科学者。。

マッド・サイエンティスト?

アメリカのメディアでは、マッド・サイエンティスト(狂った科学者)というように呼ぶ場合もあるようです。
常識と違うことを取り入れるデシャンボーに対して厳しい見方をすることもあるようですね。

ただ、最近ではメジャーも制覇して見方が変わっているようです。
特にギャラリーの盛り上がりを見ると、本当に良い意味で注目度が高いことがわかります。

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肉体改造・スイング改造

トレーニング

2020年飛距離を大きく伸ばして話題となりました。
コロナ禍でツアーが中断した約3か月の間に、トレーニングで肉体改造を行い、体重を9kgアップさせてツアー再開。
約20ヤードも飛距離が伸びたと言われました。

確かに体重1kgで2ヤード飛距離が伸びる説もあるようなので、体重の増えた分からすると、それくらい距離が伸びても不思議ではありません。

トレーナーのグレッグ・ロスコフ氏と共に取り組んだトレーニングは、単関節運動というものだったようで、ロスコフ氏いわく、ベンチプレスやスクワットのような多関節運動に手を出さなかったことが良かったということです。

単関節運動は1つの関節だけを動かすもので、例えば片手でダンベルを持ち上下に動かすようなトレーニングです。
これは肘の関節のみが動くので単関節運動に該当します。

単関節運動は特定の筋肉を集中して鍛えることができるという特徴があります。

デシャンボーが狙いとしたのは、ゴルフに必要な部分のみを対象として、部位ごとに鍛え上げることであると考えられます。

鍛えた部位としては、腹斜筋が挙げられます。

肉体改造前は、左の腹斜筋(脇腹にある筋肉)が弱かったようですが、この部位を鍛えることで、振ってもブレない回転軸をつくることができたされています。

また、見た目でわかるように腕の筋肉も相当ついているように見えます。
ただし、これは腕のパワーというよりも、腕をシャフトと一体化させて、がっちりとした上半身でフォームをキープさせるためであるようです。

食生活

一般論として、肉体改造に食事は非常に重要ですよね。
デシャンボーは、脂肪が増えて体重が増えているのではなく、筋肉で増やしているということなので、さらに重要になってくるでしょう。

食べるものなど、いろいろとこだわりがあるかと思いきや、
「炭水化物とタンパク質の比率を2対1で摂取するように気を付けているだけ。砂糖の摂取量は抑えるようにしているが、それ以外は好きな物を好きなだけ食べている」というコメントを出しています。

朝食として例に挙げられていたのが「卵を4つ、ベーコン5枚、トーストにプロテインシェークを2本」。

ラウンド中の例としては、プロテインバーやピーナツバターとジャムのサンドイッチ。
そして6ホールを消化するごとにプロテインシェーク。。

練習中も間食して、ホテルに帰ったら夕食はステーキ、ポテト。
シェークは好きな味があるようで、1日で6、7本飲むという。

それでも体重が減ることもあるようです。。


出典;GDO

ゴルフへの応用・スイング改造

フィジカルが向上しても、ゴルフに使えないと意味がありません。
また、最悪の場合、スイングが崩れてしまって、逆効果になってしまうことも考えられます。
多くの選手は、こういったことを恐れて、短期間での大きな変化は避けているのではないでしょうか。

デシャンボーが科学を重視することを考えると、とにかくゴルフへの応用を重視して、トレーニングに取り組んだのではないかと考えられます。

まず、2018年ごろからタイガー・ウッズの前スイングコーチであったクリス・コモの指導の下、スイング改造に着手。
下半身でしっかりと地面反力を使うスイングを作り上げてきたようです。

このベースがあったからこそ、フィジカルの向上を飛距離アップに直結させることができたのだと思います。

実際に、プレッシャーマットを使って踏み込む力を計測したり、スイングを定期的に調べてデータを取ったりして、いかに効率よく自分の力を使うかを確認しながら取り組んでいるようです。

また、パワーを上げることはケガの原因になるリスクもありますが、それも踏まえて、柔軟性の向上にも取り組んでいるようです。

理にかなった進め方を実行していますね。

トレーニング方針

デシャンボーは、目標とするボール初速について、「自然に振って」205mph(91.6m/秒)~210mph(93.8m/秒)の数字を掲げました。

最近では、この目標を実現するために、ドラコン世界チャンピオンのカイル・バークシャーから秘訣を学ぶなど、さらなる向上を図っているようです。

本人も「ドライバーには手に入れやすい果実があるように感じる。まだスピードは上げられる。飛距離はこれまで不可能だったことを可能にしてくれる」と言っています。

デシャンボーの目論見によると、目指すスピードを達成するのにあと1年から1年半とのこと。

それが済んだら、ショートゲームにより注力していく方針のようです。

実際どうなっていくのか、注目したいと思います。

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話題

全米オープンをパワーでねじ伏せる

2020年秋に開催された全米オープンでは、その飛距離を生かして難コースのウィングドフット・ゴルフクラブを攻略しました。

飛距離を稼いで、できるだけグリーンに近づくように打っていき、深いラフにはまってしまってもパワーでグリーンオンさせるという戦法が話題となりました。

見事に、大きな差をつけて優勝してしまったので、その後飛距離に関する論争が巻き起こっています。

Par5でワンオン!?

2021年2月のアーノルドパーマーインビテーショナルでは、Par5でのワンオンチャレンジが大きな話題となりました。

開催コースであるベイヒルクラブアンドロッジの名物6番ホールは池に沿って反時計回りに進む左ドックレッグのホールとなっています。
これを直線的にショートカットしてワンオンを狙うというものです。

グリーンオンとはなりませんでしたが、通常の選手が200ヤード以上残すマネジメントをするところを、大きくショートカットして残り約70ヤードという前代未聞のマネジメントでギャラリーを大きく湧かせました。

PGAツアーの盛り上げに大きく貢献する魅せるプレーでしたね。

>>池ごえショートカットドライブ

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おわりに

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

この記事では、ブライソン・デシャンボー選手を紹介しました。
PGAツアー観戦に少しでもお役に立てたらと思っています。

このサイトでは、PGAツアー観戦に役立つ情報の発信や松山英樹プロを応援していますので、ぜひそちらもご覧ください!

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